『明るい方へ舵を切る練習』

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骨折してからそろそろ2週間が経ちます。

少しずつ痛みは和らいできたのですが、相変わらず痛みどめと松葉杖は手放せません。

もちろんまだ、一人では外出できないのでもっぱら家で過ごしています。

日中は、7ヶ月の次男と二人、夕方のお迎え前から、両家の母に交代でサポートに来てもらう、そんな毎日です。

最初は、足の痛みと不自由さに合わせて、家族やお店のスタッフに迷惑をかけてしまったな・・・とか気分の落ち込みもあったのですが、ここにきてなんとか前向きに過ごそうと思えるのもこの本のお陰もあります。

一田憲子さんの新刊、『明るい方へ舵をきる練習』

まさに今の自分へのエールだとも受け取ってしまうこのタイトル。

本書の内容は、一田さんのサイト【外の音、内の香】内の「日々のこと」文章をまとめられた1冊です。

以前にも書きましたが、わたしはこの一田さんのサイトを欠かさずチェックする程の読者です。

毎朝、朝の息子の登園後、一旦、家を片して、掃除して、身支度を済ませ、自分の為にコーヒーを淹れてパンやクッキーをいただきながら、まず初めにパソコンのブックマークからこのサイトを開くのが日課。

そんな感じなので、本書に書かれている内容は殆ど読んだことがあるはずなのに、紙の書籍で読むとまた受け取り方も変わってくるというか、ビンビンと胸に響く言葉ばかり。

それこそ一田さんの文章って、「日々」の風景や音やにおいが伝わってくるのももちろん好きです。

でもそれだけではなく、一田さんご本人は自らを怖がりで悲観主義だと言っていて、その部分を否定せず向き合いながらも、自分なりのハッピーな方向を常に探されているっていうのが印象的で。

今回はことさらそういう部分が、今の自分とも重なることもあってわたしも頑張ろうと思わせてもらいました。

そういえば。

少し話は変わるのですが、昨日、わたしのケガを心配してくれた友人からメッセージが来ました。

「身体にくる時は、何かしら心は置いてけぼりで動きすぎていたりするときなんだよね〜」って。

「だからこれは強制終了の合図だよ、無理しないでね」って。

言われてみると確かに、去年からずっと仕事も家も育児もバタバタだったなぁとか。

今のこの不自由な生活も自分にとってはきっと必要な期間だったのかもしれないし、わたしなりの明るい方向も探してみようかと思っている最中です。

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