『好きなものを売って10年続く店をつくる』
最近読んだこの本、良かったな。
『好きなものを売って10年続く店をつくる』、
大体にして、タイトルで惹かれたら即ポチってしまうのですが、これも期待通りで学びがありました。
『好きなものを売って10年続く店をつくる』
本書は、10年以上続くあるいは続くであろうという雑貨店14軒について書かれています。
内容で言うと、お店の立ち上げ経緯、特徴と強み、運営形態など。
それぞれにあるキャラクターがなぜこうもお客さんから認知され愛されて、「お店」として長く継続していけるのかという点が解説されています。
つまり「雑貨」という分野、あとは「お店」という成り立ちに興味がある人には、すごく興味深い1冊かと思います。
現に私自身も、夫婦でお店をやっていますが、個人的にはいつか自分だけで物販のチャレンジしてみたいという気持ちがあって。
実は、イタリアに住んでいた時に蚤の市で買い付けた古物を、知り合いのお店のイベントで何度か販売したという経験もあります。
ただ、その時に感じたのが「思っている以上に物販は難しい」という事。
自分が良いと思って買い付けたモノでも、お客さんに受け入れられない場合ももちろんあるし、逆に「これはお客さんが買いやすいだろうなぁ」と思って買い付けたモノでもなかなか売れなかったり。
『自分の想いだけでは厳しい』という現実を体感しました。
だからこそ、その分野で成功している方達のそれぞれの方法を知ることのできる本書は、「ちょっとした」ヒントになりました。
ここで言う「ちょっと」したって言うのは、それぞれの方法はその方達がやるからこそ成立する手法であったりもするし、センスでもあるので、そのまま真似できることではないから、ね。
まとめ
本の最後の章には、好きなことを生業にする為にすべきことについてまとめられています。
その中でも、特に胸に刺さった部分。
数人の店主が話していて印象的だったのが、”店ははじめるときよりも終えるときのほうが大変だ”という事実である。
店を閉めようと思ったときに、スタッフの解雇の問題や物件を現状復帰させる必要だあるなど、かなりの出費があるそうだ。実際、時間をかけて徐々に店をクローズするというケースが多く見られた。
店をはじめる前から、店を閉じるときのことを考えるのはナンセンスに思えるかもしれないが、実は最初に知っておきたい大切なことである。
これは業態に関わらずなことですが、、
「お店」というのはその店主の生き方であり生き様、覚悟そのものなのだなぁと改めて思います。