おきなわを暮らす、

イタリアから繋がる沖縄での生活。

沖縄旅行者へもおススメな本『手仕事と工芸をめぐる 大人の沖縄』/ 小澤典代

『手仕事と工芸をめぐる 大人の沖縄』

これは難しいお勉強というお堅い感じでは決してなく でもしっかりとそのモノの本質に触れるきっかけを教えてくれる一冊。Shopリストもついてるので沖縄へ旅行に来る方に役に立つのはもちろん 沖縄県民と在住者にも学びのある本である。

本の中には 布、うつわ、沖縄デザイン、シーサー、かご、金細工、木工などそれぞれのカテゴリーがある。

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特にうつわのページの読谷山焼 北窯のページが個人的に心に響く内容であった。

著者の小澤さんの経験から。それは 旅に来た沖縄で やちむんと呼ぶには繊細で洗練された印象の軽い器、その作家の表現が宿ったモダンな器を気に入って購入したところちょっとぶつけただけで割れてしまったことがあるらしい。その時 小澤さんは自分の物選びに対する浅はかさを思い知らされるような気がしたと書いている。沖縄の土であっても丈夫に薄くつくる方法はあるのかもしれないけれど 伝統の基本を守ったやちむんにそのようなものは見受けられない、沖縄の赤い土はどっしりとやや厚手の焼き物であればこそ生きる、小澤さんは その割れてしまった器から伝統と基本を重んじる大切さを教えてもらえた機会だったと述べている。

 

‘’ブームの裏にある沖縄の焼き物への自負と責任‘’

このページの見出しはそう書かれている。

それから松田米司親方の言葉と続く。

『沖縄の焼き物を求めていきたいという思いは皆同じでやってきた。今もそれは変わらないけれ 僕自身は表現の住み分けはしたいと思っている。同じものをつくる必要はないし、自由にやるべきで、あくまで伝統としての基本を守りながらね。』

 

わたしはこの言葉を受けて 近頃 自分のなかにあった 新しくやちむんと呼ばれるカテゴリー(これも果たしてやちむんの部類に入るのか?と呼ばれるもの)に対する疑問がすっとクリアになった気がした。

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そのページを読み終えて。

 

自宅の食器棚から北窯のモノ達を改めて並べてみた。

 

宮城工房。

宮城工房の作品はまだひとつしか持ってないんだけど。宮城さんのやちむんは 北窯の他の工房に比べてより土っぽくて実直なイメージがある。

この三角皿に 副菜をちょこちょこと3種類くらい盛るだけで華やかになる。

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與那原工房。

與那原さんの作品は独創的なモノも多い、でもそれもあくまで伝統的な基本と確かな技術が前提にあってということがよくわかる。

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手前のどんぶりとフリーカップ

どんぶりは 沖縄そばを食べる時に。

フリーカップはビールを飲む時に。

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松田共司工房。

湯のみとチューカー。

ほば毎日使っている。

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松田米司工房。

我が家の北窯の中では 米司さんのところのモノが一番多い。赤絵は手元にあってもやっぱり特別感がある。ちなみに 右下の白磁の安南鉢は 昔 ビームスのフェニカのディレクター 北村恵子さんから退社祝いで頂いたもので 大切に使わせてもらっている。

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毎日の日々に寄り添ってくれる器達。

そのモノの背景を知ることで どんどん愛着が湧いてたまらなくなっていく。

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(関連本)

[http://

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(北窯に関するおすすめ動画)

【沖縄CLIP動画 やちむん 北窯共同売店

北窯の4つの工房とそれぞれの作品紹介。

3分半でさくっと観ることが出来る内容。

www.youtube.com

 

【《風土を食べる》 vol.1 読谷山焼 北窯 與那原工房 窯焚きの記録 2015.夏】

インタビューや解説などはなく窯焚きの様子の映像のみ流れるシーンが続く。美しい短編映画のような1本。

www.youtube.com

 

 

【日本CGNTV 特別ドキュメンタリー “主は陶器師”】

『この器があなたを愛してくれますよ。この器があなたの生活を支えてくれます。』と 松田共司親方の語り口調から始まるドキュメンタリー。

土づくりから窯焚き、窯出しの様子まで全て知ることが出来る。

クリスチャンでもある共司親方の言葉と考えが 物作りとリンクしていてとても感慨深い内容。

www.youtube.com