おきなわを暮らす、

イタリアから繋がる沖縄での生活。

波羅蜜(パラミツ)は沖縄で一番おすすめしたいカフェ!

いいな、素敵だなぁと思う暮らしをしている人達がわたしの友人はじめ まわりにはたくさんいる。

でも こんなに羨ましいなと思ったことはないかもしれない。

 

やんばるでカフェ 波羅蜜 をされている根本きこさんの本、『根本きこの島ぐらし島りょうり』

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神奈川の逗子でカフェcoyaと雑貨店okuを営みながら フードコーディネーターとして活躍された後 2011年春 家族で沖縄に移住、その5年をつづった一冊である。

春夏秋冬の四季を通してのやんばるでの暮らしのこと、沖縄食材と料理のこと、子育てのことなどが書かれている。

 

 

那覇で育ったわたしが知らないやんばるのこと 使い慣れない食材での料理のことも知ることが出来たことももちろん 特にきこさんの子育てに関してはとても感銘をうけた。

 

どのページをめくっても 彼女自身の内から溢れる まっすぐで純粋な感情が軸となって 瑞々しい言葉で表現されている。その上 経験とマニュアルにしばられず 今をしっかりとみつめて 暮らすこと、子供と向き合うこと、家族の形をつくること、強い信念さを持ちつつでもその都度で柔軟に軽やかに そして自由に生きていることが伝わってくる。

 

いわゆる不登校児だった息子さんに関して 周りから言われた言葉に対しての彼女はこう記している。 

 

『「社会に出ると 自分の思い通りにできることばっかりじゃないから、そういうトレーニングが子どもの頃から必要なんだよ。そのうち慣れるから大丈夫」といった言葉を受ける。そんなニュアンスのことを言われるたびに、なんだかまるで最初から幸せレベルをぐっと下げたところから始まっているような、そんな気がしてならない。そこそこ期待しないほうがゆくゆくへこまなくていいよって。「おとなになったとき困らないように」という部分ばかり重視してしまって、今の幸せとか、そのときの気持ちがおろそかにされてないかなぁと思う。当たり前のことだけど、「今」の積み重ねが「未来」になる。』

歳を重ねるにつれて 価値観の偏った(固まった) ”当然なこと”が増えていく。まわりもこうだからそういうもの 世間もそう、世の中の流れと傾向はこう、一般的には〜、とか。

かくいう自分だってそうだ。

その当然なことは 果たして正解なのか?正しい間違いとかの答えはともかく そもそも 考えること模索することをやめてないか?

この本を読むことで 改めて自分自身にそう問うきっかけとなった。

 

先日 きこさんとご主人がされていている波羅蜜に行ってきた、2度目だった。

「やっぱり素敵。」という言葉しか出てこないのがもどかしく 他の言葉を探せば探すほど 自分が伝えたい素敵度から遠ざかってしまう。だから 「やっぱり素敵。」としか言えない。

ご主人が建てたというカフェ(兼ご自宅)の空間から始まり、こだわりのある食材で手をかけたお料理、しつらえ、ほどよい距離感のあるサービス、小さな物販コーナー、もう全てにおいて上質で楽しく心地よかった。

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頂いたその日のお任せプレート。ひとつひとつというより一粒一粒の美味しさを感じられて 奥ゆかしい美しさのある一皿だった。

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本の最後はこう締めくくられている。

 

『移住してよかったですか?と、ときどき聞かれることがある。はい、とも いいえ、ともどちらもしっくりこない。きっと 移住してもいなかったとしても どっちにしても 今が一番いい と言いたいのだと思う。今を肯定する材料を集め それをちいさくて柔らかいもろい「箱」に大切にため込んでいるような暮らし。変わることが当たり前の暮らし。経験することが宝だと、つくづく思う。』

“仕事が暮らしであって 暮らしが仕事だ”と どっかの広告で見たけど。

きこさんは まさにそれを実践している方だと思う。その上 高い感度と洗練された美意識を持って。

 

わたしはこれから先 この本を 何度も読み返すことになると思う。

 

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波羅蜜

(住所)

今帰仁村字仲宗根278−3

(電話番号)

09085110607

(営業日)

金・土・日・月 

(営業時間)

10:00~17:00